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兵法家伝書を読む(W)
活人剣(かつにんけん) その1 21.12.27 文責 橋
1 活人剣の概要 いよいよ難解な活人剣の巻に入る。前に書いたように、柳生石舟斎宗厳(むねよし)は「没滋味手段口伝書」に、「当流に構太刀を皆殺人刀といい、構えの無いところをいずれも皆活人剣という。構えを全て捨て去って、その無いところから生じるので活人剣という」とある。「守・破・離」でいえば、活人剣は柳生新陰流の「破・離」の教えになるのか。この後に続く「無刀の巻」に至ってはなおさらである。 「手字種利剣」「有無の拍子」「水月」「神妙剣」など興味の尽きない内容が続くが、理解しがたい所が大変多い。理解出来ない所は、そのままに読み進めて行くことをご了解されたい。
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日時 2009年12月30日 23:55 |
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会津藩校「日新館」の「什の掟」について
12.12.21 文責 橋 昨日、瀬戸先生と飲む機会があり、日新館の「什の掟」が話題となった。だいぶ前に、窓際(窓端だったかな)太郎が活躍するテレビドラマで、幼稚園の壁に掲げられていたので、ご記憶の方も居られるでしょう。「あれ、良いよね」ということで、書くことにしました。
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日時 2009年12月21日 09:26 |
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兵法家伝書を読む(V)
殺人刀(せつにんとう) その2 21.12.12 文責 橋 その1に続き殺人刀(せつにんとう)を読む。前回の懸待一如に続いて待にて勝つ道理を展開すると共に、拍子、間合、目付などの技法について記述されている。殺人刀の最後に心の病の克服について記述することにより、活人剣(かつにんけん)への移行を図っている構成はみごとである。
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日時 2009年12月13日 23:53 |
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兵法家伝書を読む(U)
殺人刀(せつにんとう) その1 21.12.5 文責 橋
1 概要 前回述べたように、殺人刀は活人剣とともに、新陰流の祖上泉伊勢守が立てた習以外に、石舟斎宗厳、宗矩父子が工夫創案した習(ならい)の外の別伝である。新陰流の技法及び心法上の理論的体系を詳述したもので、まさしく「兵法家伝書」の名にふさわしいものである。両巻の名前について、石舟斎は、「当流に構太刀を皆殺人刀といい、構の無き所をいずれも皆活人剣という。また構太刀を残らず裁断して除け、無き所を持ちゆるにより、活人剣という」と述べている。また、宗矩自身は殺人刀の巻の序で、「一人の悪を殺して万人を生かす。これら誠に、人を殺す刀は、人を生かすつるぎなるべきにや」とのべ、乱れた世を治めるためには殺人刀を用い、すでに治まった後は、殺人刀は即ち活人剣として生かしていくと、戦乱の世から平和な時代になっても、武士には剣道修業が必要であることを説いている。 また、1対1の剣術修行(小さき兵法)が、いくさにおいても、家臣の掌握(大なる兵法)のためにも有効であるとし、剣道理論が組織の運営・管理にも有用であることを主張したことから、諸大名からも支持されている。 以下、読みやすくするため、項目を起こして読んでいく。
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日時 2009年12月04日 22:56 |
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-プロフィール- 名前:トオル先生
こんにちは! プロフィールに写真を載せると言われたのですが、マンガにして貰いました。この方がピントはずれな事も平気で言えますので。 |
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